「卒業遍路」始めます!

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卒業によって島を離れる若者たちはどれだけ小豆島のことを知っているだろう。島外で知り合った友人に、自分達の島について、その魅力を紹介し、案内することが出来るだろうか。進学先の地域と小豆島を比較して、違いを単なる差としてだけでなく、特徴ととらえられる視点を持てるだろうか。

小豆島から、毎年多くの若者が島外へ進学していきます。そして、島外で就職し、家庭を持ち、そのまま戻ってこない若者が数多くいます。
その一つの理由として、島を離れる若者が、故郷のことをわからないまま、自身の将来と小豆島を結びつけてビジョンを持てないことがあげられるのではないでしょうか。
島の外に出た後に、振り返ってふるさとのことを見直せるよう、もっと島のことを知り、自らの体験として、自分の言葉で語れるようになる必要性を感じます。
そのために、学校や家庭で教わってきたこととは別の切り口で、小豆島に触れる機会を持つことが重要だと思います。
 
私たちの祖先が受け継いできてくれた小豆島遍路という文化を知ることが、その一つのアプローチになると考えます。
小豆島八十八箇所の札所は、私たちの住む小豆島全土に隈無く存在し、一集落に一札所というように、お遍路をすれば小豆島を深く知ることができます。
また、醤油、佃煮、素麺、あるいはオリーブといった今日の小豆島を支える地場産業が興る以前、小豆島はその類い希な天然の地形を利用した修行地でした。岩場、崖地、洞窟といった天嶮が島中にあり、多くの行者がそこで修行三昧し、弘法大師も山岳修行したところから霊場が始まっています。昔から白装束のお遍路さんが訪れる巡礼地小豆島。信仰に厚い人が多く、秋の太鼓祭りなど神仏に関する伝統行事が大切に守られている小豆島。そうした小豆島のルーツとも言える文化を子供達に知ってもらう一番の近道だと思います。
将来的には、宿坊・遍路宿といった非日常の中で、同級生と寝食を共にし、引率の先輩たちと将来を語り合う時間は、学校や家庭では、教えることの難しい自身と小豆島を見つめ直す機会として、人生の岐路において大きな役割を果たす取り組みに発展させていきたいと思います。

この卒業遍路が島の行事として定着していけば、小豆島の未来を担う世代が、小豆島の一番のファンとして巣立ち、最大の広告塔として島の魅力を伝播させてくれるにちがいありません。

卒業後島を離れない若者にとっても、卒業という人生の大きなターニングポイントにおいて、これから生きていく土地について考える重要な契機になるのではないでしょうか。
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2015-01-07 | Posted in お知らせ, 卒業遍路No Comments » 

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