小豆島を珠数つなぎにするもの、遍路道 by 女子大生

  • アロマの虫除けスプレーは、とてもすてきなこと
  • 15km一緒に歩くと、お友達が増えること
  • カレー屋さんが6月末にopenすること
  • 色々な神様がそれぞれのお寺にいらっしゃること
  • 山道は、思っていたよりたのしいこと
  • 坂道は、おしゃべりをしているとあっという間なこと
  • お勤めをする数分の間に、その場所の空気が耳の横を通りすぎること

 

これは、第8回小豆島女子へんろに参加して感じたり、わかったりしたことです。

目に見えるもの見えないもの、きっと今は気づいていないけれど、少し時間が立てば見えてくるものが他にもあると信じて、、、。

1イラスト

絵日記 第8回女子へんろver.

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遍路道を歩こうと思った理由は、この島で感じたポジティブな違和感がきっかけです。

卒業論文でお世話になったこの島は、幾つもの地区が有り、隣り合っている地区がそれぞれ違う顔をもっていました。

そのことにとても魅力を感じるとともに、なぜそのようになっているのだろう、と疑問を感じており、その疑問は、論文を書き終え、ある地区の方達と一緒に空き家問題などを考えた1年を経ても、消えるものではありませんでした。

遍路、というものに興味を持ったのはその疑問を解明する糸口が、自分の足で歩いてみることで見つかるかもしれない、そう思ったからです。

 

 

今回のコースは、清見寺〜正法寺を巡る、女子へんろ史上最長のコース。

平坦な歩き遍路道から、先達の慈空さんがにんまりと笑っていう「小豆島遍路一、めっちゃええ山道」まで、表情豊かな道を歩いて回れるコースです。

(このにんまりの訳は、遍路の後半で思い知らされることになりました、、、)

始めに、準備運動。皆で円になって、アキレス腱を延ばします。今回1人で参加していた人は私以外には殆どおらず、少し心細かった私。しかしこの時話しかけてくれた方々がいて、少しホッとしながら、その後歩みを進められました、、、。

遍路の良いところは、1人で長い道のりに挑むのではなく、皆で一緒に歩みを進められるところなのでしょうか。

 

 

初めの1,2札所は、集合場所の近くのお寺でした。この時はまだ、札所は経文を必死で覚えたり唱えたりしている間にすぎていく1つの景色のようで、「遍路って、案外すっすっと過ぎ去ってしまうものなのかなあ」という心持ちでした。

しかし、お昼を過ぎ、札所の間隔が開き始めてからは、札所にたどり着くまでに踏みしめる様々な道、海の風、険しい階段1つ1つが、札所に着きお参りをしている間思い出され、変わらない時間お参りをしているつもりが、長い空白の、思案の時間に思えてきました。

札所の間隔が開き始めて少しすると、頭の上はだんだん木々が覆い、土の道に、、、

2

山への入り口。踏みしめる土の道、皆の背中を見ながら

3

上り坂の途中で。高いところまであがってきたなあ

 

このあと続く山の遍路道が、序盤で記した、慈空さんにんまりのコースです。時に蔓にしがみつき、木の根っこに躓きながら歩いたあの時間は、今でも忘れられません、、、笑

しかし、山の中はとても涼しく、ひんやりした空気で、舗装された遍路道とは違った気持ちを引き出してくれるものでした。「え、ここ、本当に進めるの、、、」という道の先に、「遍路道」と書かれた板がかかっていると、前にここを通ったお遍路さんに大丈夫、と言ってもらっている様な気がして、前に進めました。

イノシシが遊んだ跡や動物が食べた木の皮の跡等も、興味深いものでした。今自分が歩いているところは人と動物のすみかの境目で、すこし前にはイノシシも同じものをみて、なにか考えていたんだろうなあ。そう考えると、すごく不思議な場所であり、遍路道として受け継がれる事の大切さを感じました。(もちろん次の日は筋肉痛で、運動の大切さも感じましたが、、、。笑)

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木が少しだけ開けている、そこが山の遍路道

 

5

石垣がある。昔から人々はこの道をあるいていたんだろうか

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山の出口。出口の先は、空か海か分からない

今回の遍路では、長いコースであったのも幸いしてか、島のいろいろな表情を巡る遍路となりました。それぞれの場所を凝縮させたようなお寺が迎えてくれます。住宅街の中に溶け込むように建っていたり、静かな山の麓にすっと建っていたり。手を合わせて目を閉じると、何となくその場所の空気が伝わってくる様でした。

 

例えば29番札所、風穴庵。これほどまでに名前と一致したお寺はありません。汗だくになりながら到着したその場所は海からの風が吹く、山の途中にあるお寺でした。お寺の入り口へ向かって風が吹き込み、吸い寄せられるように皆中へ。洞窟のような薄暗い庵の中で目を閉じ、風を全身に感じながらお参りをした事を、今も覚えています。

 

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山を降り、正法寺へ。夕方の田んぼと、鐘の音


 

こうして、私の初めての遍路は幕を閉じます。

帰りの船の中、親しくなった皆さんとお話をしながら帰ったことも、とても良い思い出です。

 

そして、一行は第8回女子へんろ最終目的地、正法寺へ。

日も西に、夕焼けを遠くに見つめながら山を降り、正法寺までの道のりはとても短く、名残惜しい気持ちに。

 

今回、初めて遍路に参加させて頂きましたが、最初は1人で歩いていた自分が、いつの間にか大きな団体の一部になり、一緒に歩いている人と繋がりができ始め、そして帰り際にはこうして今日巡った場所の話ができていました。遍路は一期一会で、だからこそ島にお接待文化があるのかと思っていましたが、そうではないという事を思い知らされました。

また会いに来たい、またお話したい、また訪れたい、そういった風景が凝縮した巡拝路、それが遍路道。だから今も昔もこうして人が多く訪れるのではないでしょうか。

そして私もまたその1人、次回の開催にも滑り込める様、情報をチェックしていたいと思います。笑

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親しくなった方々と。また一緒に回りたい、これがへんろの、醍醐味なのかも、、、

 

 

 

〜〜追記:お昼の出来事〜〜

 

お昼は西村公民館にて、6月末にオープンするというお店のカレーを試食させていただきました。

公民館の大きな窓からは海が見え、海を見ながらのカレーという、とても贅沢なひとときでした。

もう既にオープンし、盛況との噂を耳にする今日この頃ですが、、、、まだ伺えていないので、是非、次来島の機会に伺いたいと思います。

皆様も是非、、、^^

 

大学院生 鉄川ななみ

(2015年6月 第8回女子へんろに参加して)

 

2015-08-19 | Posted in 体験談No Comments » 

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